医療機関の独自価値を再発見し、院内と地域のその価値を共有!
医療機関にはその医療機関ならでは独自価値があります。
その価値が院内で共有されていないと、判断がばらばらになります。
独自価値を全従業員が理解し自分ゴト化できる仕組みを構築します。
そしてその価値を地域に正しく浸透させていきます。
独自価値とは一般的に、そのものならではの価値やその人らしさと言われているものです。
医療機関にも、その医療機関ならではの独自価値が存在します。
言い換えれば、「医療機関らしさ」となります。
企業などでは、企業らしさに一貫性を保つための取組みとしてインターナルブランディングや社内広報に取り組む企業が増えてきました。
それは、従業員によって「独自価値」や「らしさ」の認識が異なると、ものごとの判断がバラバラになったり、向かう方向性に違いが生じてしまうからです。
そうなると、当然その企業が顧客や社会に与える印象がバラバラになってしまい、結果として評判を落としてしまうことになります。
医療機関でも同様のことが言えます。
従業員によって、自院の独自価値やらしさの認識が異なると、患者様に与える印象や、ものごとの判断にバラツキが生じます。
それは、業務のムダを生むばかりではなく、地域の評判を下げてしまいます。
また、独自価値の認識が共有されていない医療機関では、従業員のストレスも高まってしまいます。
「医療機関の独自価値が院内で共有されていない」というお悩みを持つ医療機関は、経営に大きな影響を与えてしまいます。
医療機関において独自価値の院内共有は、従業員のモチベーションや重複業務の削減に直結する重要な要素になるからです。
コストを掛けて新しい設備を導入したり、優秀なスタッフを採用できても、医療機関の価値やらしさが院内で共有されてないと、地域で思わぬ評価の低下を招きます。
では、どのように病院の独自価値を明らかにすることができるようでしょうか?
どうしたら、それを従業員が自分ゴトにできるのでしょうか?
そんなお悩みに効果を発揮するのが、「院内ブランディング」による独自価値の自分ゴト化です。
勤務している医療機関の独自価値を従業員が再発見し、それを自分ゴト化していく取組みを「院内ブランディング」といいます。
近年、企業価値の向上や社員のエンゲージメントを高める狙いからインターナルブランディングに取り組む企業が増えています。
スタッフのモチベーションが患者様への対応や患者様満足に直結する医療機関にとって、院内ブランディングは企業以上に重要な取組みになります。
スタッフ一人一人が勤務している独自価値を理解し、自院への愛着と誇りを持つことがモチベーションの向上を促します。
一方、患者様が求めるものとして、2つの品質があります。
それは「機能品質」と「知覚品質」です。
機能品質は、医療設備・医療技術・検査精度など、病院側が提供できる機能的な側面です。
知覚品質は、その病院での体験を通じて患者様側が知覚する情緒的側面です。
技術革新の進展で、患者様が医療機関を選ぶ際に求める“質”が、知覚品質の高さをより重視する傾向が強くなってきました。
高い知覚品質は、患者様の中で
「あの病院は雰囲気が明るい」
「先生が話をよく聞いてくれる」
「スタッフの感じが良い」
といった好印象を与え、その印象が評判を押し上げていきます。
評判を上げるカギは、医療機関での体験と言えます。
医療機関の独自価値を明らかにし、情報として発信するとともに、院内で従業員がその価値を体現する、そうした流れをつくる取組みが「院内ブランディング」です。
医療機関の独自価値をそこに勤務する従業員が再認識するところから、モチベーションの向上や病院の価値向上は始まります。
医療機関の独自価値(らしさ)が明らかになっていると、スタッフ間で「判断のモノサシ」が共有でき、ブレない判断が可能になります。
スタッフが集まり、医療機関の独自価値を発見するプログラムが「独自価値発見ワークショップ」です。
医療機関の独自価値を発見しても、それをスタッフの皆さんが自分ゴトにしなければ業務の改善は望んません。また、ワークショップに参加するのは多くても30名程度のため、大規模な医療機関ではワークショップ参加していないスタッフにも独自価値を認識してもらう必要があります。
また、独自価値の自分ゴト化に重荷を感じさせては、意味がありません。あくまでもモチベーションを引き出すのが目的です。
その為、独自価値の自分ゴト化には、工夫が必要です。ワークショップを通じて、その医療機関の従業員の特徴を把握した上で、自分ゴト化施策を検討していきます。
独自価値を日ごろの業務で意識するためには、ツールが有効です。
日ごろスタッフが目にする場所はモノで、継続的な意識付けを行います。
院内のメディア(院内報など)や、ポケットに入れられるサイズの冊子などを活用し、日常的なリマインドを進めます。
そして、自然な形でスタッフの言動が、独自価値を具現化するよう促します。
院内の意識変革は、今後ますます重要になってくる課題です。
地域での評判が病院経営に大きく影響を与える医療機関にとって、病院の価値向上は重要な経営施策です。
正しく浸透させることで、価値を高めてまいります。
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